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日々徒然と呟きますよ。

   

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掠れていく現実の中で

※今回は真面目な内容です。 

ぷひ。

ここで問題です。
日本で二番目に大きな出版業者はどこでしょう。
1位は講談社です。
で、2位が文芸社。
その文芸社が作品投稿募集しておりまして、投稿したワケです。
連載している名前ではなく、本名で。ただ、自分の実力が知りたかった。それだけの理由です。
で、投稿して数日後、文芸社・出版プロデューサーのO氏から電話がありまして、私の出した作品(小説)が最終選考に残って、しかも既に出版の準備もできているとの事。
あまりの仕事の早さに驚き、というより自分の実力は日本で通用するのだと知って嬉しかった。
ああ、私にはこの手で作品を残すという才能が残ってるじゃないか、もっと堂々としていいんだ。
―――そう思った瞬間、何かの扉が開いた気がした。

でも結局は、その話は泣く泣くお断りしました。
条件が、東京に出てくる事と、多少なりともお金を出さなくちゃいけないらしいので。(文芸社での処女作なので当然自費出版扱いです。2作目からは全額出してくれます)

 私「じゃぁお金がたまったら・・・」
O氏「必ずご連絡ください!こちらはいつでも出版可能ですので!!」

ここまで引きとめるんなら、金より先に出版しろよ、みたいな。(笑)



掴みかけた、幼い頃からの夢に手が届いたと思ったら指の隙間からするりと逃げだされた。
もう一度手を伸ばす時、もしその掌に掴めていたのならきっと今よりも堂々と胸を張って言える。
自分は作家です、と。



幼かった自分は、たった一つだけ宝箱を持っていた。
それは周りの皆よりもとても小さくて薄汚れていて、ラッピングだって立派なものではなかったけれど。
でも幼かった私はその宝箱がとても恥ずかしくて、周りの大人達は褒めてくれるけど信じてなかった。
後ろ手に隠して、怯えながら周りの歩幅に合わせる事ばかり考えていた。
自分で自分の存在をちっぽけな物にしていた。
足りなかったのは勇気とか努力とかじゃなくて。
―――己の中に生きる自分の面影に怯えていた。


この年齢になって、ようやく宝箱を掌に乗せた。
その宝箱は相変わらず小さくて薄汚くて、ラッピングも綺麗ではなかったけれど。
けれど、隠す気はもうどこにもなかった。
それどころか、この宝箱を見せびらかしたい気分にすらなった。

今はまだリボンを解けないけれど、次にこの宝箱を手にした時、きっと宝箱は輝きを放ちながら開いてくれる。
そう信じてる。
 

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