遺書は常時持ち歩いてませぬ。

激しい腹痛で目が覚め、お月様がくる前兆かなぁと暫らく布団の中でゴロゴロしてたんだが。
数秒後、腕の痙攣と酷い眩暈に襲われ、起きる事すら困難に陥る体じゃったよ。
お腹が痛いのは確かだが、何か出るような気配でもなく、でも吐き気はあるしと床を激しく打ちつけながら這いずってトイレに駆け込む。
だが便座に座れる体でもなく、顔だけを突っ込んで下を全部脱ぎ、理性など数秒で放棄した瞬間。
後始末を思うと大変だが、その時はそんな事はどうでも良かったよ。
ただ、この激しく来る激痛をどうにかしてくれと、そんなん。
狭いトイレに寝転がり、酷い脂汗。

両親を呼ぶか救急車を呼ぶか、だが携帯は部屋だし取りに行く力もないし、それよりこの痛みに耐えられず「いっその事殺してくれ」と本気で願ったよ。
だが、死を真正面に迎え入れた瞬間、この自分には未練というものが一つとしてなかった事を思い知らされる。
あんなに大好きな小説を書く事も、部屋にためた身内には見せられない怪しげなゲームの処分に対しても、何も思い浮かばなかったよ。
逆に、「ここで死にたくない」とも思わなかった。
生きる事に執着してないんだねぇ、自分。

さてさて。
食中毒か、膀胱炎か、脱水症状か。
だが、どれも合致する症状ではないし、未だに原因は不明のままじゃよ。

今はとりあえず山を越えた感じっこなので大人しくしておりますが。
九死に一生を得た感じっこだが、油断はできないよ。
とりあえず、この状況をメールで知らせても韓流ドラマに夢中な両親は放っておく事にしますかね。
ぷひっ。

いや、ほんまに。
こんな苦しみはコリゴリじゃよ。
命を張ったネタ作りも勘弁じゃよ。
でも、作品作りには活かせるかなぁと、相変わらずのポジティブ精神は健在だね。